2025.12.05

【MEO対策】検索結果を良くする「サイテーション」とは？仕組みと増やし方を解説

「Googleマップでの検索順位を上げたいけれど、何をすればいいのか分からない」

「Webサイトは作ったけれど、店舗情報が正しく表示されないことがある」

京都で店舗ビジネスをされている方から、私たち株式会社ドラマへこのようなご相談をいただく機会が増えました。

特に「MEO対策（マップ検索エンジン最適化）」において、非常に重要でありながら見落とされがちなのが「サイテーション」という考え方です。

耳慣れない言葉かもしれませんが、このサイテーションを意識するだけで、Googleからの評価が変わり、検索結果が良くなる可能性があります。

今回は、技術的な知識がない方でも今日から取り組める「サイテーション」の基礎と、具体的な増やし方について解説します。

サイテーションとは「Web上での話題・言及」のこと

サイテーション（Citation）は、直訳すると「引用」や「言及」を意味します。Webマーケティングの世界、特にMEOにおいては、**「他社のWebサイトやSNS上で、自分のお店の名前や住所などが書かれている状態」**を指します。

よく似た言葉に「被リンク（他のサイトからリンクを貼ってもらうこと）」がありますが、サイテーションはリンクが貼られていなくても成立するのが大きな特徴です。

リンクがなくてもGoogleは評価してくれる

かつてのSEO（検索順位対策）では、リンクが繋がっていることが何より重要でした。しかし、現在のGoogleは非常に賢くなっています。リンクがなくても、以下のような情報がWeb上に書かれていれば、「このお店は確かにそこに存在し、話題になっている」と認識します。

店舗名（会社名）
住所
電話番号

これらのお店の情報が、ポータルサイト、個人のブログ、SNS（XやInstagramなど）で数多く言及されている状態。これが「サイテーションが多い」状態であり、検索結果を良くするための重要な要素となります。

なぜサイテーションで検索結果が良くなるのか

では、なぜサイテーションが増えるとMEO（地図検索）の順位が上がりやすくなるのでしょうか。その理由は、Googleが「情報の信頼性」を重視しているからです。

Googleマップの役割は、ユーザーに「正確で人気のあるお店」を紹介することです。もし、誰も名前を出していないお店と、多くの人がSNSやブログで話題にしているお店があれば、Googleは後者を「信頼できる人気店」と判断します。

「知名度」の証明になる

Web上で多く言及されているということは、それだけ現実社会での知名度が高いという証明になります。

私たち株式会社ドラマがWeb制作を行う際も、単に綺麗なサイトを作るだけでなく、いかにしてWeb上で名前を広めていくかという視点を大切にしています。サイテーションは、まさにWeb上での「指名度・知名度」をGoogleに伝えるシグナルとなるのです。

まず最初に行うべき「NAP情報」の統一

サイテーションの効果を最大化するために、最も重要で、かつ今すぐできる対策があります。

それは**「NAP情報の統一」**です。

NAPとは、以下の3つの頭文字をとったものです。

Name（名前・店舗名）
Address（住所）
Phone（電話番号）

「お店の名前や住所なんて、どこでも同じに決まっている」と思われるかもしれません。しかし、Web上では意外なほどバラつきが生じているケースが多いのです。

Googleは「表記ゆれ」を別のお店だと認識する恐れがある

人間であれば、「株式会社ドラマ」と「（株）ドラマ」が同じ会社だとすぐに分かります。しかし、検索エンジンは機械的にデータを処理するため、表記が少し違うだけで「情報の信頼性が低い」あるいは「別の存在かもしれない」と判断してしまうことがあります。

以下のような「表記ゆれ」が自社の情報で起きていないか、チェックしてみてください。

項目	統一されていない例（NG）	統一された例（OK）
店名	株式会社ドラマ（株）ドラマＤＲＡＭＡ	株式会社ドラマ株式会社ドラマ株式会社ドラマ
住所	京都府京都市下京区…1-2-3 京都市下京区…1丁目2番3号下京区…１－２－３	京都府京都市下京区…1-2-3 京都府京都市下京区…1-2-3 京都府京都市下京区…1-2-3
電話	075-123-4567 075(123)4567	075-123-4567 075-123-4567

特に注意が必要なのは以下のポイントです。

全角と半角の使い分け（英数字やハイフン）
ビル名の有無
スペース（空白）の有無
「株式会社」の前株・後株の表記

自社の公式ホームページ（Webサイト）、Googleビジネスプロフィール、SNSのアカウント、ポータルサイト（食べログやエキテンなど）。これら全ての登録情報が、一字一句同じになっているか確認しましょう。これが検索結果を良くするための第一歩であり、土台となります。

サイテーションを増やす具体的なアクション

情報の統一ができたら、次はWeb上での言及（サイテーション）を増やしていく段階です。広告費をかけなくてもできることは沢山あります。

無料で登録できるポータルサイトを活用する

業種ごとに、無料で店舗情報を掲載できるポータルサイトや地域情報サイトが存在します。

エキテン
開店閉店.com
求人サイト（募集している場合）
地域の商工会サイト

これらのサイトに登録する際は、先ほど整えた「統一されたNAP情報」で登録を行ってください。地道な作業ですが、Web上に確実な情報源を増やすことで、Googleからの信頼度は着実に積み上がります。

SNSでの発信とUGCの誘発

X（旧Twitter）やInstagram、FacebookなどのSNS運用もサイテーション獲得に直結します。

ここでのポイントは、**「お客様にお店の名前を出してもらう工夫」**です。これをマーケティング用語でUGC（User Generated Content）と呼びます。

店内にSNSのアカウント名やハッシュタグを掲示する
「#（店名）」をつけて投稿してくれたらサービス特典をつける
フォトスポットを用意して撮影・投稿を促す

お客様が投稿の中に「〇〇（店名）に行ってきた！」と書いてくれるだけで、立派なサイテーションとなります。私たち株式会社ドラマでも、SNSとWebサイトを連携させた集客施策をご提案することがありますが、この「お客様の声（投稿）」ほど強力な宣伝効果を持つものはありません。

まとめ：正しい情報の積み重ねが信頼につながる

MEO対策におけるサイテーションは、決して派手なテクニックではありません。しかし、「正しい名前と住所を、Web上のあちこちに広めていく」という行為は、Googleに対しても、検索してくれるお客様に対しても、信頼を示す最も誠実な方法といえます。

Web上の店舗情報（名前・住所・電話番号）を一字一句統一する
関連するポータルサイトに登録する
SNSでお客様に話題にしてもらう仕掛けを作る

これらをコツコツと続けることで、検索結果は徐々に良くなっていきます。

もし、「自社の情報がWeb上でどうなっているか分からない」「WebサイトとMEO対策を連携させてもっと集客を強化したい」とお考えであれば、ぜひ一度株式会社ドラマにご相談ください。

京都の地で培った4,000件以上の実績をもとに、Webサイト制作から集客まで、貴社の「ドラマ」を多くの人に届けるお手伝いをいたします。

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