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2017.04.03

WebP(ウェッピー)とは?特徴やメリット、導入時の注意点をWeb制作のプロが解説

WebP(ウェッピー)とは?特徴やメリット、導入時の注意点をWeb制作のプロが解説

Webサイトの表示速度は、ユーザー体験(UX)やSEO評価において極めて重要な要素です。その速度改善の鍵を握るのが、画像の最適化です。近年、多くのWebサイトで採用が進んでいるのが「WebP(ウェッピー)」という画像フォーマットです。本記事では、WebPの基礎知識から、JPEGやPNGとの違い、導入するメリット・デメリットまで、株式会社ドラマの視点を交えて詳しく解説します。

目次

WebP(ウェッピー)とは?次世代画像フォーマットの基礎知識

WebP(ウェッピー)は、Googleが開発した「Webサイトの表示速度を速めること」を目的に作られた画像フォーマットです。拡張子は「.webp」です。2010年に発表されて以来、改良が重ねられ、現在では主要なブラウザのほとんどでサポートされています。

Googleが開発したオープンな画像形式

WebPは、動画の圧縮技術である「VP8」を応用して開発されました。最大の特徴は、JPEGやPNG、GIFといった従来の画像形式が持つ強みを一つのフォーマットでカバーしている点にあります。高画質でありながらファイルサイズを劇的に小さくできるため、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)などのSEO指標の改善にも大きく寄与します。

WebPを導入する3つの大きなメリット

Web制作においてWebPを採用する理由は、単に「新しいから」ではありません。具体的なビジネス上のメリットが存在します。

1. 画像ファイルサイズの大幅な軽量化

Googleの調査によると、WebPはJPEGと比較して25%から34%程度、PNGと比較して約26%ファイルサイズを小さくできるとされています。Webページのデータ容量の大部分は画像が占めていることが多いため、WebPへの移行はページ読み込み時間の短縮に直結します。これは、モバイルユーザーや通信環境の不安定な環境での閲覧ストレスを軽減する効果があります。

2. 非可逆圧縮と可逆圧縮の両方に対応

通常、画像フォーマットはJPEG(非可逆圧縮:データを削って軽くする)か、PNG(可逆圧縮:元の画質を維持する)かのどちらかに分かれます。しかし、WebPはこの両方に対応しています。写真のような複雑な画像は非可逆圧縮で、ロゴや図解のような鮮明さが求められる画像は可逆圧縮で使い分けることができるため、運用の自由度が高まります。

3. 透過背景とアニメーションを一本化できる

これまで背景を透明にするにはPNG、アニメーションを表示するにはGIFを使用するのが一般的でした。WebPはこれらすべての機能をサポートしています。特に透過PNGの代わりとしてWebPを使用すると、画質を保ったまま劇的に容量を削減できる場合が多く、デザインのクオリティと速度を両立させたい場合に最適です。

WebPと他のフォーマット(JPEG・PNG・GIF)との違い

各フォーマットとの具体的な違いを理解することで、より適切な使い分けが可能になります。

JPEGとの比較:高画質を維持したまま高圧縮

JPEGは写真に適していますが、圧縮率を上げると「ブロックノイズ」と呼ばれる特有の荒れが発生します。WebPは高度な予測符号化アルゴリズムを使用しているため、JPEGと同じファイルサイズであればWebPの方が鮮明に見え、同じ画質であればWebPの方が圧倒的に軽くなります。

PNGとの比較:透過機能を持ちつつ軽量化

PNG-24などの高品質な透過画像はファイルサイズが非常に大きくなりがちですが、WebPの可逆圧縮を使用すれば、アルファチャンネル(透過情報)を保持したままファイルサイズを小さく抑えられます。Web制作の現場では、リッチなUIデザインを実現しつつパフォーマンスを落とさないための重要な手法となっています。

GIFとの比較:より滑らかなアニメーション

GIFは最大256色しか扱えないため、グラデーションなどが綺麗に表現できないことがあります。WebPアニメーションは24ビットカラーと8ビットアルファチャンネルをサポートしているため、多色使いのアニメーションをより美しく、かつ小さな容量で実現できます。

WebP導入時の注意点とデメリット

非常に優れたWebPですが、導入にあたってはいくつかの注意点も把握しておく必要があります。

古いブラウザへの対応が必要

現在、Chrome、Safari、Firefox、Edgeといった主要ブラウザの最新版はすべてWebPに対応しています。しかし、Internet Explorer(IE)などのサポートが終了した古いブラウザや、極めて古いOS環境では表示されません。そのため、未対応ブラウザに対してはJPEGやPNGを代替画像として表示させるフォールバック設定を行うのが一般的です。

制作・管理フローの工夫

Photoshopなどのデザインツールで直接WebPを書き出すには、バージョンによってはプラグインの導入が必要です。また、元データとしての高解像度画像(JPEGやPNG)と、Web公開用のWebPの2種類を管理することになるため、ファイル管理のルールを明確にしておく必要があります。

WebPをWebサイトに導入する具体的な方法

実際にWebPを活用するためのステップを紹介します。

既存画像をWebPに変換するツール

オンライン上で利用できる「Squoosh」や「Cloudinary」などのツールを使えば、ブラウザ上で簡単に変換可能です。WordPressを利用している場合は、「EWWW Image Optimizer」や「Converter for Media」といったプラグインを導入することで、アップロードした画像を自動的にWebPへ変換し、対応ブラウザに応じて自動で出し分けを行ってくれます。

HTMLでの記述方法(pictureタグの活用)

手動で実装する場合は、HTMLの<picture>タグを使用するのが最も推奨される方法です。以下のように記述することで、WebPに対応しているブラウザにはWebPを、未対応のブラウザにはJPEGを表示させることができます。

<picture>
  <source srcset="image.webp" type="image/webp">
  <img src="image.jpg" alt="説明文">
</picture>

株式会社ドラマが考えるWebサイト高速化の重要性

名古屋を拠点にWeb制作やシステム開発を行う株式会社ドラマでは、単に美しいデザインを作るだけでなく、その裏側にあるパフォーマンスも重視しています。WebPの導入は、サイトの表示速度を改善し、離脱率の低下やコンバージョン率の向上に直結する重要な施策の一つです。

私たちは、ブランディングから実務的なUI/UX設計までを一貫して手がけており、技術的なトレンドを最適なかたちでクライアントのビジネスに落とし込むことを得意としています。画像の軽量化ひとつをとっても、それがブランドの信頼性や検索順位にどう影響するかを考えたご提案を行っています。

まとめ

WebPは、Webサイトのパフォーマンスを劇的に改善できる可能性を秘めた画像フォーマットです。軽量でありながら高品質、そして透過やアニメーションにも対応するという万能さを備えています。古いブラウザへの配慮は必要ですが、適切な実装方法を選べばデメリットは最小限に抑えられます。これからのWebサイト運用において、WebPの活用は必須のスタンダードと言えるでしょう。

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