お知らせ

お知らせ NEWS

2017.03.19

カスタマージャーニーマップ作成の教科書|顧客体験を可視化し成果を最大化する具体的手順

カスタマージャーニーマップ作成の教科書|顧客体験を可視化し成果を最大化する具体的手順

Webマーケティングや商品開発の現場において、顧客が自社の商品やサービスを認知し、検討を経て購入に至るまでのプロセスを可視化することは欠かせません。そのための有効な手法が「カスタマージャーニーマップ」です。しかし、いざ作成しようとすると、情報の整理方法や活用方法に悩むケースも少なくありません。本記事では、カスタマージャーニーマップを作成する具体的なメリットから、失敗しないための手順、運用のポイントまでを詳しく解説します。

目次

カスタマージャーニーマップとは?

カスタマージャーニーマップとは、顧客が商品やサービスを認知してから購入、さらにはその後のファン化に至るまでの「旅のプロセス」を一枚の図にまとめたものです。顧客がどのような場面で何を思い、どのような行動を取るのかを時系列で整理することで、企業側の思い込みを排除した客観的な分析が可能になります。Webサイトの改善や広告運用の最適化、UI/UXデザインの設計において、非常に重要な役割を果たします。

カスタマージャーニーマップを作成する4つのメリット

作成には一定の時間と労力が必要ですが、得られる恩恵は多岐にわたります。ここでは主要な4つのメリットを紹介します。

顧客視点でのマーケティング施策が可能になる

多くの企業が陥りやすいのが「自分たちが伝えたい情報」を優先してしまうミスです。カスタマージャーニーマップを作成することで、顧客が特定のタイミングで本当に必要としている情報を把握できるため、押し付けがましくない、自然な価値提供が可能になります。

チーム内での共通認識を構築できる

プロジェクトに関わる部署が多岐にわたる場合、顧客像に対するイメージがバラバラになりがちです。可視化されたマップが共通言語となることで、マーケティング担当、営業担当、制作担当が同じ方向を向いて業務に取り組めるようになります。

顧客接点の課題と改善優先度が明確になる

顧客とのすべての接点(タッチポイント)を書き出すことで、どこで離脱が発生しているのか、あるいはどこに満足度の低下を招く要因があるのかが浮き彫りになります。限られたリソースをどの施策に集中させるべきか、判断基準が明確になる点も大きな魅力です。

ブランド体験の一貫性を保てる

広告で受けた印象と、Webサイトに訪れた際の体験、実際のサービス利用時の感触が乖離していると、顧客の信頼を損ないます。カスタマージャーニー全体を俯瞰することで、どのフェーズでもブランドが提供したい価値を統一して届けられるようになります。

カスタマージャーニーマップ作成の具体的な7ステップ

ここからは、実効性の高いマップを作成するための具体的なプロセスを解説します。単なる図案で終わらせないためには、各ステップを丁寧に進めることが重要です。

ステップ1:ペルソナ(ターゲット)の定義

まずは、どのような人物をターゲットにするかを詳細に設定します。年齢、性別、職業といった基本属性だけでなく、価値観、悩み、日常的な情報収集手段、ライフスタイルまで深掘りします。実在する特定の人物をモデルにする「イマジナリーパーソン」の手法を用いると、より解像度の高い分析が可能です。

ステップ2:ゴールの設定

作成したマップを何に活用するのか、ゴールを明確にします。「商品購入」をゴールとするのか、「サービスへの問い合わせ」とするのか、あるいは「継続利用(リピート)」までを含めるのかによって、マップの範囲と内容が大きく変わります。

ステップ3:フェーズ(購買プロセス)の分類

顧客の行動を時系列で分割します。一般的には「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」「利用・共有」といったステップで分けられますが、商材の特性に合わせてカスタマイズが必要です。例えば、高額なBtoB商材であれば「稟議・社内承認」というフェーズが重要になるでしょう。

ステップ4:顧客行動とタッチポイントの洗い出し

各フェーズにおいて、顧客が具体的にどのような行動を取るかを書き出します。また、その行動が発生する場所(タッチポイント)を特定します。SNS、検索エンジン、比較サイト、店舗、知人の口コミなど、デジタルとアナログの両面から漏れなくリストアップすることが大切です。

ステップ5:思考と感情の動きを可視化する

ここがマップ作成の核心部分です。それぞれの行動の裏側にある「顧客の心理」を推測します。「本当に信頼できるか不安」「もっと詳しく知りたい」「他社と比較して迷っている」など、ポジティブ・ネガティブ両面の感情を曲線グラフのように表現することで、顧客の熱量の変化を視覚的に把握できます。

ステップ6:課題の抽出と施策の検討

可視化された感情の落ち込みや、行動の停滞が見られるポイントに注目します。そこに存在する「壁」を取り除くための解決策を検討しましょう。例えば、比較・検討フェーズで不安を感じているなら、導入事例の充実や、無料トライアルの提供といった施策が考えられます。

ステップ7:マップの視覚化と共有

ここまでの情報を整理し、一枚の図にまとめます。デザインの美しさよりも、一目で状況が伝わることが重要です。完成したマップは関係者全員で共有し、定期的に内容を見直す運用体制を整えましょう。

失敗しないための作成のポイント

カスタマージャーニーマップ作成において、最も注意すべきは「企業側の理想や妄想で描かないこと」です。実データに基づかないマップは、間違った施策を導き出すリスクがあります。既存顧客へのインタビューやアンケート調査、Webサイトのアクセス解析データ、SNSでの投稿内容など、客観的な証拠を集めることが成功の鍵となります。また、最初から完璧を目指しすぎず、仮説の段階で運用を始め、検証を繰り返しながら精度を高めていく姿勢が求められます。

DRAMAが提案する戦略的なカスタマージャーニー構築

私たちは、単にきれいな図を作ることを目的とはしていません。ブランドの持つ本質的な価値と、顧客が抱く真のニーズが交差する点を見極め、ビジネス成果に直結する設計を支援します。Web制作やUI/UXデザイン、ブランディングの各領域において、今回ご紹介したカスタマージャーニーの手法を基盤とした戦略提案を行っています。自社の顧客体験に課題を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

カスタマージャーニーマップの作成は、顧客を深く理解し、最高のブランド体験を提供するための第一歩です。ステップを追って丁寧に作成することで、チームの意思決定が迅速になり、施策の精度が飛躍的に向上します。変化の激しい現代の市場において、顧客の心に寄り添う道標として、このマップを最大限に活用していきましょう。

関連記事