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2017.02.20

企業版ふるさと納税の仕組みとメリット|法人が節税と社会貢献を両立する手法を解説

企業版ふるさと納税の仕組みとメリット|法人が節税と社会貢献を両立する手法を解説

企業が自治体に寄附を行うことで、税制上の優遇措置を受けられる「企業版ふるさと納税」。正式名称を「地方創生応援税制」と呼び、近年多くの企業が活用を進めています。従来の寄附金控除に比べ、圧倒的に高い節税効果を得ながら、地域活性化に貢献できる点が大きな特徴です。本記事では、法人がこの制度を導入するメリットや具体的な手続きの流れ、注意すべきポイントを詳しく解説します。

目次

企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)とは

企業版ふるさと納税は、志のある企業が地方公共団体の行う地方創生プロジェクトに対して寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除される仕組みです。2016年に創設された制度ですが、2020年の税制改正によって控除割合が大幅に引き上げられ、企業にとってより使いやすい制度に進化しました。

個人版ふるさと納税との大きな違いは、寄附の対価として「返礼品」を受け取ることが禁止されている点です。その代わり、後述する非常に強力な税額控除が用意されており、経済的な実利と社会貢献を同時に達成できる仕組みとなっています。

法人が利用する際の圧倒的なメリット

制度を活用する企業が急増している背景には、単なる寄附にとどまらない多角的なメリットが存在します。主な利点を3つの視点から整理しました。

実質負担は約1割まで軽減される税制優遇

企業版ふるさと納税の最大の魅力は、その高い節税効果にあります。通常の寄附金であれば、損金算入による法人税等の軽減効果は約3割程度です。しかし、この制度を利用すると、損金算入による軽減効果(約3割)に加え、さらに最大6割の税額控除が上乗せされます。

結果として、寄附額の最大約9割が法人税等から還付・控除されるため、企業の実質的な負担額は寄附額のわずか1割程度で済みます。100万円を寄附しても実質負担は10万円程度となる計算であり、資金効率を保ちながら地域に大きなインパクトを与えることが可能です。

CSR・SDGs活動としての企業価値向上

地方創生プロジェクトへの支援は、ESG投資やSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして対外的にアピールできます。自治体の公式Webサイトや広報誌で寄附企業として紹介される機会も多く、社会貢献に積極的な企業としてのブランドイメージを確立する助けになります。

こうした活動は、既存顧客からの信頼を高めるだけでなく、優秀な人材の採用活動や従業員のエンゲージメント向上にも寄与するでしょう。株式会社ドラマのように地域社会との関わりを大切にする企業にとっても、この制度は理念を具現化する有効な手段となります。

自治体との新たなパートナーシップ構築

寄附を通じて特定の自治体と深い関係性を築くことで、官民連携の新たなビジネスチャンスが生まれる可能性も広がります。自治体との意見交換やイベントへの参加を通じ、地域の課題を深く理解することで、自社の技術やサービスを活かした地域課題解決型の新規事業の創出につながる事例も見られます。

企業版ふるさと納税を活用する際の手順

導入を検討する際は、まず支援したい自治体のプロジェクトを選定することから始まります。内閣府の認定を受けたプロジェクトであれば、全国の自治体(都道府県・市区町村)が対象となります。

1. 自治体の選定:内閣府のポータルサイトや専門の仲介サイトを活用し、自社のビジョンに合致する事業を探します。
2. 寄附の申し出:自治体に対して「寄附申出書」を提出し、プロジェクトへの支援を表明します。
3. 寄附の実行:自治体の指定する方法(銀行振込等)で寄附金を納付します。
4. 受領証の受け取り:自治体から発行される「受領証」を大切に保管します。
5. 確定申告:受領証を添えて税務申告を行うことで、税額控除が適用されます。

導入前に確認すべき注意点と制限

メリットの多い制度ですが、いくつかのルールを遵守する必要があります。まず、1回あたりの寄附金額は10万円以上でなければなりません。また、自社の本社が所在する自治体への寄附は、本制度による税額控除の対象外となる点に注意が必要です。

さらに、寄附を行うことで自治体から便宜供与を受けることは禁止されています。あくまでも地方創生を応援する純粋な支援であるという位置付けを理解し、適切なプロジェクト選定を行うことが重要です。税務上の判断が複雑になるケースもあるため、実施前に専門家へ相談することをおすすめします。

まとめ

企業版ふるさと納税は、実質1割の負担で地域社会に貢献し、企業のブランド力を高めることができる極めて合理的な制度です。法人税等の節税効果を得ながら、将来のビジネスチャンスにつながる自治体とのパイプを築ける点は、他の節税策にはない独自の価値といえるでしょう。

地方創生の動きが加速する中で、企業がどのように社会と関わっていくかは重要な経営課題です。自社のリソースを最大限に活かし、地域と共に成長していくための一歩として、企業版ふるさと納税の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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