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2016.11.22

退職金制度がない会社は珍しくない?将来の不安を解消するための知識と対策を解説

退職金制度がない会社は珍しくない?将来の不安を解消するための知識と対策を解説

「今の職場には退職金制度がないけれど、将来は大丈夫だろうか」「転職を考えている企業の求人票に退職金の記載がない」といった不安を抱える方は少なくありません。老後資金の柱として語られることが多い退職金ですが、実はすべての企業に導入義務があるわけではありません。本記事では、退職金制度がない企業の実状や、制度がないことによるメリット・デメリット、そして個人でできる資産形成の具体的な方法について詳しく解説します。将来への備えを万全にするためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

目次

退職金制度がない企業は約2割。その実状とは

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、日本国内で退職金制度を導入している企業の割合は約8割程度です。つまり、全体の約2割、およそ5社に1社の割合で退職金制度が存在しないことになります。この数字を見ると、退職金がないことは決して珍しいケースではないことが分かります。

法律で導入が義務付けられているわけではない

意外に思われるかもしれませんが、日本の法律において退職金の支払いは義務化されていません。退職金はあくまで企業の任意で設定される「福利厚生」の一部です。そのため、就業規則に退職金に関する規定がない限り、会社側が支払う法的責任は発生しません。まずはご自身の会社の就業規則を確認し、制度の有無を正しく把握することが第一歩となります。

企業規模や業界による導入率の傾向

退職金制度の導入率は、企業規模や業種によって大きく異なります。大企業では9割以上の導入率を誇る一方で、従業員数が少ない中小企業やベンチャー企業、また移り変わりの激しいIT業界やサービス業界などでは、退職金制度を設けない代わりに現在の給与を高く設定するケースが多く見られます。また、アミューズメント業界や小売業などでも、独自の評価制度や手当を優先し、退職金という形をとらない企業が存在します。

退職金制度がないことのメリットとデメリット

退職金制度がないと聞くと「損をしている」と感じるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。制度がないからこその利点も存在します。ここでは、両方の側面から多角的に分析します。

メリット:月々の給与やインセンティブが高い傾向

退職金制度がない企業の多くは、本来退職金として積み立てるはずの原資を、日々の給与や賞与に上乗せして還元しています。この場合、手取り額が増えるため、現在の生活水準を向上させたり、自分の裁量で貯蓄や投資に回したりすることが可能です。若いうちから高い報酬を得ることで、複利効果を活かした長期的な資産運用を有利に進められるという側面もあります。

デメリット:老後資金の管理をすべて自分で行う必要がある

最大の懸念点は、老後のためのまとまった資金を自力で準備しなければならない点です。退職金があれば、定年退職時に数百万円から数千万円の資金が自動的に手に入りますが、制度がない場合は、現役時代から計画的に貯蓄を行わなければなりません。また、自己管理が苦手な方にとっては、手元の資金を使い果たしてしまうリスクも考慮しておく必要があります。

退職金に頼らず個人で資産を形成する3つの方法

退職金がない環境にいる場合、重要なのは「自分専用の退職金」を作るという意識を持つことです。現代では、国が推奨する非課税制度を活用することで、効率的に資産を増やす環境が整っています。

iDeCo(個人型確定拠出年金)の活用

iDeCoは、自分自身で掛金を拠出し、運用商品を選んで老後の資金を作る年金制度です。最大のメリットは、掛金の全額が所得控除の対象となり、所得税や住民税が軽減される点にあります。退職金がない分、所得を抑えて節税しながら積み立てができるため、非常に相性が良い制度といえます。原則60歳まで引き出しができないため、強制的な貯蓄としても機能します。

新NISA(少額投資非課税制度)を利用した積立

2024年からスタートした新NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。iDeCoとは異なり、必要な時に資産を売却して現金化できる柔軟性が特徴です。つみたて投資枠を利用して、世界中の株式や債券に分散投資を行うことで、長期的な成長を享受できる可能性が高まります。将来のライフイベントに合わせて資金を使いたい方におすすめです。

民間の個人年金保険を検討する

投資に抵抗がある場合や、より確実性を重視したい場合は、保険会社の個人年金保険を検討するのも一つの手です。毎月一定額を保険料として支払い、将来年金形式で受け取ることができます。一定の条件を満たせば「個人年金保険料控除」を受けることができ、所得税の負担を軽減できます。ただし、途中で解約すると元本割れするリスクがある点には注意が必要です。

転職・就職時に確認すべき「福利厚生」のポイント

これから新しい職場を探す際には、退職金の有無だけで判断するのではなく、企業が提示するトータルの条件を見極めることが大切です。Webサイトや求人情報を精査する際のポイントを紹介します。

基本給だけでなく「総報酬」の視点を持つ

退職金がある企業でも、基本給が極端に低かったり、サービス残業が常態化していたりすれば、生涯賃金は低くなる可能性があります。逆に、退職金がなくても年収が非常に高い企業であれば、自分で運用することで退職金以上の資産を築けるでしょう。「退職金の有無」だけでなく、月給、賞与、諸手当を含めた「年間の総報酬」を軸に考えることが重要です。

独自の制度が充実しているかチェックする

株式会社ドラマのように、地域に密着した多角的な事業展開をしている企業では、従業員が長く安心して働けるよう、独自の支援制度や働きやすい環境づくりに力を入れているケースがあります。例えば、各種手当の充実や、スキルアップを支援する制度、柔軟な働き方の推進など、退職金という形以外で社員に還元されている要素がないか確認してみましょう。

まとめ

退職金制度がないことは、現代の働き方においては決して珍しいことではありません。制度の有無を過度に恐れるのではなく、その分現在の給与をどう活かすか、どのように自力で資産を守り育てるかという視点を持つことが、不安を解消する鍵となります。まずは自分自身のライフプランを見直し、iDeCoやNISAなどの便利な仕組みを取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。将来をコントロールするのは、今のあなたの行動です。

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