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2016.09.21

若手社員と話が通じない原因を解明|世代間のギャップを埋める伝え方の技術

若手社員と話が通じない原因を解明|世代間のギャップを埋める伝え方の技術

組織を運営する上で、多くの管理職や中堅社員が直面するのが「若手社員と意思疎通が図れない」という悩みです。指示を出しても意図した通りに動いてくれない、あるいは話の核心が伝わっていないと感じる場面は少なくありません。これは単なる個人の能力不足ではなく、背景にある価値観やコミュニケーションスタイルの変容が大きく影響しています。株式会社ドラマでは、システム開発やSES事業を通じて多様な世代が協力し合う現場を数多く見てきました。本記事では、若手社員と話が通じないと感じる本質的な理由を深掘りし、今日から実践できる具体的な解決策を提案します。

目次

若手社員と「話が通じない」と感じる3つの根本的な理由

なぜ、同じ日本語を使いながらも、若手社員との間に見えない壁を感じてしまうのでしょうか。その背景には、育ってきた環境やデジタル化による情報接点の変化が深く関わっています。

言語の定義とハイコンテクスト文化の乖離

かつての日本企業では、言葉にしなくても周囲の状況を察する「阿吽の呼吸」が美徳とされてきました。しかし、現代の若手社員は明確な言語情報を重視するローコンテクストな環境で育っています。例えば「適当にやっておいて」という指示に対し、上司は「過去の事例を参考にしつつ、良しなに調整すること」を期待しますが、若手は「文字通り、手を抜いても良い」と解釈する恐れがあります。言葉の定義が互いにズレていることに気づかないまま会話が進むことで、最終的に話が通じないという結論に至るのです。

心理的安全性と失敗への過度な恐怖心

デジタルネイティブ世代は、SNSなどを通じて他人の成功や失敗を可視化された状態で目にしてきました。そのため、自分が失敗して周囲から低評価を受けることに対し、強い不安を感じる傾向が見られます。上司からのアドバイスを「攻撃」や「否定」と受け取ってしまい、心を閉ざしてしまうケースも珍しくありません。話が通じないのではなく、自分の身を守るために思考を停止させている可能性も考慮する必要があります。対話を成立させるためには、まずは安心して発言できる土壌を整えることが先決でしょう。

目的意識とタイパを重視する価値観

効率性を重んじる「タイムパフォーマンス」の考え方は、仕事の進め方にも色濃く反映されています。若手社員は、その作業が「何のために必要なのか」「自分の成長にどう繋がるのか」という明確な理由を求めます。理由を説明せずに手順だけを伝えると、彼らはその業務の重要性を理解できず、モチベーションが低下します。結果として、上司の熱意が空回りし、意思疎通がうまくいかないという事態を招くのです。

世代間のギャップを埋めるための具体的なアプローチ

相互理解を深めるためには、受け手である若手社員の性質に合わせたコミュニケーションの「翻訳」が欠かせません。

「背中を見て覚えろ」を脱却する言語化の重要性

経験則に基づいた抽象的な指示は、現場の混乱を招く要因となります。全ての業務において、定量的かつ具体的な表現を用いることを心がけましょう。いつまでに、誰が、どの程度の品質で仕上げるべきかを数値化して提示します。基準を明確にすることで、若手社員は迷いなく作業に集中できるようになります。このプロセスは、上司自身が業務の本質を再確認する機会にもなるはずです。

フィードバックの頻度と具体性を高める

半年に一度の面談だけでは、現代のスピード感には対応できません。日々の些細なアウトプットに対しても、迅速にフィードバックを行うことが信頼関係の構築に寄与します。その際、改善点だけを伝えるのではなく、良かった点も併せて共有することが大切です。ポジティブな評価を土台にすることで、厳しい指摘も建設的なアドバイスとして受け入れられやすくなります。

IT現場におけるコミュニケーションの最適化

株式会社ドラマが主戦場とするシステム開発の現場では、要件定義から実装に至るまで、極めて高い精度の意思疎通が要求されます。若手エンジニアとの連携において特に有効なのが、構造化された情報共有です。

タスクの背景を共有し納得感を醸成する

システムの一部を改修する際、単に「コードを直して」と伝えるのではなく、その改修がクライアントのどのような課題を解決するのかを説明します。プロジェクト全体における自分の役割が可視化されることで、若手社員の当事者意識は飛躍的に高まります。意味を感じられない作業をこなす「作業員」ではなく、価値を創造する「チームメンバー」として接する姿勢が、対話の質を根本から変える鍵となります。

まとめ

若手社員と話が通じないという悩みは、多くの場合、コミュニケーションの方式や価値観の相違に起因しています。相手を否定するのではなく、時代の変化に合わせた伝え方を模索することが解決への近道です。具体的な指示、目的の共有、そして心理的安全性への配慮を積み重ねることで、世代を超えた強力なチームが形成されるでしょう。円滑なコミュニケーションは、個人の成長を促すだけでなく、組織全体の生産性を向上させる最強の武器となります。

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