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2016.09.14

2代目社長が「舐められる」現状を打破する具体策|信頼を築くリーダーシップの磨き方

2代目社長が「舐められる」現状を打破する具体策|信頼を築くリーダーシップの磨き方

同族企業の事業承継において、2代目社長が直面する最大の壁の一つが「周囲からの軽視」、いわゆる「舐められる」という現象です。先代社長を支えてきた古参社員や現場のスタッフから、どこか冷ややかな視線を向けられたり、指示が浸透しなかったりといった経験を持つ後継者は少なくありません。しかし、この状況は決してあなたの能力不足だけが原因ではありません。組織構造や心理的なバイアスが複雑に絡み合って生じているものです。この記事では、2代目社長がなぜ舐められるのかという根本的な要因を解明し、周囲の信頼を勝ち取り、真のリーダーシップを確立するための具体的なステップを解説します。

目次

なぜ2代目社長は古参社員や周囲から舐められるのか

2代目社長が「舐められている」と感じる背景には、単なる個人の資質以上に、組織特有の力学が働いています。まずは、その正体を正しく理解しましょう。

圧倒的なカリスマ性を持つ先代社長との比較

創業社長である先代は、ゼロから会社を築き上げた実績とカリスマ性を備えている場合がほとんどです。古参社員にとって、先代は「命の恩人」や「絶対的なリーダー」であり、その残像が強く残っています。2代目社長がどれほど優秀であっても、先代の手法や雰囲気と異なるだけで「まだ頼りない」「先代の頃はこうではなかった」といったネガティブな評価に繋がりやすいのです。

現場経験の不足と実務能力への不信感

多くの後継者は、社外での修行期間を経てから入社、あるいは若くして役員に就任します。一方で、現場の社員たちは長年その業務に従事してきたプロフェッショナルです。2代目社長が現場の細かな苦労や慣習を理解せずに指示を出してしまうと、「現場を知らないくせに理想ばかり言う」という反発を招きます。この実務能力に対する「疑念」が、軽視される原因となります。

「親の七光り」というバイアスによる心理的抵抗

人間には、努力して地位を築いた者には敬意を払い、血縁によって地位を得た者には厳しくあたるという心理的なバイアスが存在します。「苦労せずに社長になった」という偏見が、社員の心のどこかに壁を作らせるのです。このバイアスを払拭するには、単に肩書きを振りかざすのではなく、実力を行動で示すしかありません。

舐められている状態を放置するリスク

「そのうち時間が解決してくれるだろう」と楽観視するのは危険です。社長が舐められた状態が続くと、組織の意思決定スピードが極端に低下します。指示が現場で骨抜きにされ、会社としての統一感が失われるからです。さらに、有能な若手社員ほど「この組織に未来はない」と見切りをつけて離職してしまい、組織の弱体化を招く恐れがあるでしょう。経営者としての求心力を失うことは、企業の存続そのものを危うくする事態といえます。

舐められる状態から脱却し、信頼を築くための5つのステップ

では、どのようにして周囲の視線を変えていけばよいのでしょうか。大切なのは、強引に権威を振りかざすのではなく、段階的に信頼の土台を築き直すことです。

ステップ1:謙虚な姿勢での「聞く力」の強化

まずは「教えてもらう」という姿勢を鮮明に打ち出してください。現場の社員がどのような課題を抱え、何を大切にしているのかを徹底的にヒアリングします。自分の考えを述べる前に、相手の話を深く聞くことで、社員は「この社長は自分たちを尊重してくれている」と感じるようになります。尊重は信頼の第一歩であり、舐められる隙を埋める土壌となります。

ステップ2:小さな成果(クイックウィン)を確実に積み上げる

大きな改革をいきなり掲げるのではなく、誰もが「よくなった」と実感できる小さな改善を成功させましょう。例えば、古くて使いづらかった備品の刷新や、煩雑な事務手続きのデジタル化など、現場のストレスを解消する施策が有効です。こうした「クイックウィン」を積み重ねることで、「この社長が動くと現場が良くなる」という実績を積み上げられます。

ステップ3:自分独自の経営ビジョンと言語化

先代の模倣ではなく、あなた自身の言葉で「これからの会社をどうしたいか」を語る必要があります。過去の否定ではなく、先代が築いた基盤の上に、どのような新しい価値を積み上げるのかを明確に示してください。Webサイトや社内報などを活用し、繰り返し発信し続けることで、あなたの「本気度」が徐々に伝わっていきます。

ステップ4:孤立を防ぐための「右腕」の確保と組織再編

社長一人の力で全社員を納得させるのは困難です。あなたの考えを理解し、現場へ翻訳して伝えてくれる「右腕」となる存在を見つけてください。もし社内に適任がいなければ、外部からの登用も検討すべきでしょう。信頼できるチームを作ることで、社長一人に攻撃の矛先が向く状況を回避し、組織的なガバナンスを構築できます。

ステップ5:外部のメンターやエグゼクティブコーチの活用

社内の人間関係に悩んだ際、社内だけで解決しようとすると感情的な対立が深まりがちです。客観的な視点を持つ外部の専門家に相談することをおすすめします。特にエグゼクティブコーチングは、自らのリーダーシップの型を見出し、孤独な経営者としてのメンタルを安定させるために極めて有効な手段となります。

ドラマ株式会社が提案する「後継者のためのリーダーシップ開発」

ドラマ株式会社では、2代目、3代目の後継者の方々が抱える特有の悩みに寄り添い、組織変革を支援しています。私たちが提供するのは、単なるスキルの伝達ではありません。経営者としての「あり方」を見つめ直し、周囲が自ずとついてくるような影響力を引き出すコーチングを提供しています。現場との溝を埋め、自分らしいリーダーシップを確立したいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ:独自のリーダーシップで新しい時代を切り拓く

2代目社長が舐められるという課題は、多くの後継者が通る「儀式」のようなものです。この苦境を乗り越える過程こそが、あなたを真の経営者へと成長させます。大切なのは、焦って権威を主張することではなく、誠実に現場と向き合い、自らのビジョンを実績で示していく姿勢です。自分一人で抱え込まず、外部の力も借りながら、新しい時代のリーダーシップを築き上げていきましょう。

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