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2016.01.31

ホームページ制作の違約金トラブルを回避するには?相場や契約時の確認ポイントを解説

ホームページ制作の違約金トラブルを回避するには?相場や契約時の確認ポイントを解説

Webサイト制作を外部の制作会社へ依頼する際、多くの担当者が懸念するのが途中解約に伴う「違約金」の扱いです。プロジェクトが始動した後に、自社の予算変更や経営方針の転換により、やむを得ず制作を中止しなければならないケースは珍しくありません。しかし、契約書の内容を十分に把握していないと、想定外の高額な費用を請求されるリスクが伴います。本記事では、ホームページ制作における違約金の相場や、契約トラブルを防ぐために確認すべき法的・実務的なポイントを詳しく解説します。

目次

ホームページ制作における違約金の基礎知識

ホームページ制作の契約において、発注者の都合で契約を解除する場合に支払う金銭を一般に「違約金」や「解約手数料」と呼びます。まずはその基本的な仕組みを理解しましょう。

違約金と損害賠償金の違い

厳密には、違約金は「契約違反があった際に支払うもの」としてあらかじめ金額を定めておくものです。一方、損害賠償金は「実際に発生した損害を補填するもの」を指します。Web制作の現場では、解約時に制作会社がそれまでに投じた工数(人件費)や確保していたリソースの損失を補うため、違約金名目で費用を請求するのが通例と言えます。

なぜ制作中止で費用が発生するのか

ホームページ制作は、形のないサービスを作り上げるプロセスです。契約が成立した時点で、制作会社はディレクターやデザイナー、エンジニアといった専門スタッフを確保し、スケジュールを割り当てます。作業が進んでいなくても、リソースを占有している以上、他案件の受注機会を失っているという見方もできるでしょう。そのため、契約直後のキャンセルであっても、一定の事務手数料や着手金相当額が発生するのが一般的です。

違約金の相場と計算方法

違約金の額については、法律で一律の決まりがあるわけではありません。各制作会社の規定や、契約形態によって大きく異なります。

着手金としての支払いと返金不可の条項

多くの制作会社では、契約締結時に総額の30%〜50%を着手金として請求します。契約書に「着手金はいかなる理由があっても返金しない」と記載されている場合、解約時にはこの金額が事実上の違約金となります。早期の解約であっても、着手金分は戻ってこないと考えておくのが安全でしょう。

進捗率に応じた精算方式

制作が中盤以降まで進んでいる場合、進捗率(パーセンテージ)に応じた費用を請求されることが多くなります。例えば、デザイン案が確定しコーディング作業に入っている段階での解約は、費用の80%〜90%が請求されるケースも珍しくありません。作業が完了に近づくほど、全額に近い支払いを求められる可能性が高まります。

法律から見るキャンセル料の妥当性

制作会社から提示された違約金が、必ずしも常に正当であるとは限りません。法的側面からの視点も持っておきましょう。

民法における「請負契約」と「委任契約」

Web制作は一般的に「請負契約」とみなされます。民法第641条では、注文者は仕事が完成する前であれば、損害を賠償して契約を解除できると定められています。ここでいう損害には、すでにかかった費用だけでなく、完成していれば得られたはずの利益(逸失利益)も含まれる場合があるため注意が必要です。

消費者契約法による制限

発注者が個人事業主や一般消費者である場合、消費者契約法が適用される可能性があります。同法では、事業者に生じる「平均的な損害の額」を超える違約金の定めは無効とされるケースがあります。しかし、BtoB(法人間)取引においては、契約自由の原則が優先されるため、提示された条件に合意して署名した以上、後から無効を主張するのは非常に困難です。

契約前に必ず確認すべきチェックリスト

トラブルを未然に防ぐためには、契約締結前の確認が何より重要です。株式会社ドラマのような専門性の高い制作会社では、契約内容の透明性を重視していますが、全ての会社がそうとは限りません。

解約条項(キャンセル規定)の有無

「第◯条 解約」といった項目があるか確認してください。「乙(制作会社)の責めに帰すべき事由がない限り、既払金の返還は行わない」といった文言の有無は、解約時のコストを左右する決定的な要素となります。また、中途解約時の精算方法が具体的に記載されているかどうかもチェックポイントです。

「検収」の定義を明確にする

どこまでが「作業中」で、どこからが「納品済み」なのかの境界線を明確にしておく必要があります。各工程(ワイヤーフレーム、デザイン、システム実装など)ごとに検収を行い、その都度承諾のサインを交わす形式であれば、解約時の費用算定がスムーズになり、不当な請求を防ぐことができます。

トラブルが発生した際の対処法

もし制作会社から提示された違約金が過大だと感じた場合は、まず請求根拠の提示を求めましょう。具体的な工数表や作業実績の報告を受けることで、金額の妥当性を検証できます。当事者間での解決が難しい場合は、弁護士や公的な相談窓口(下請駆け込み寺など)を活用することも検討してください。ただし、最善の策は、トラブルになる前に信頼できるパートナーを選び、納得のいくまで契約内容を精査することに他なりません。

まとめ:透明性の高い契約がプロジェクト成功の鍵

ホームページ制作における違約金は、制作側のリソース保護と発注側の権利バランスの上で成り立っています。相場としては着手金相当から進捗に応じた全額まで幅がありますが、重要なのは「何に対して支払うのか」が明確であることです。株式会社ドラマでは、お客様との信頼関係を第一に考え、契約段階での丁寧な説明を徹底しています。不明な点を曖昧にせず、互いに納得した上でプロジェクトを開始することが、結果として最もコストパフォーマンスの高いWebサイト運用につながるはずです。

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