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2021.02.07

Herokuの代替サービスを比較。開発環境や規模に合わせた最適なPaaSの選び方

Herokuの代替サービスを比較。開発環境や規模に合わせた最適なPaaSの選び方

Webアプリケーションの開発において、インフラ構築の手間を省けるPaaS(Platform as a Service)は欠かせない存在です。長年その代表格であったHerokuですが、無料プランの廃止や料金体系の変更を機に、多くのエンジニアや企業が代替サービスを検討するようになりました。本記事では、Herokuからの移行先として有力な代替サービスの紹介とともに、自社のプロジェクトに最適なプラットフォームを選ぶためのポイントを詳しく解説します。

目次

Heroku代替サービスが求められる背景

Herokuは、Gitプッシュのみでデプロイが完了する手軽さから、多くのスタートアップや個人開発者に愛用されてきました。しかし、2022年の無料プラン廃止は業界に大きな衝撃を与えました。単なるコストの問題だけでなく、近年は他のクラウドベンダーがより安価で高性能なサービスを提供し始めたことも、乗り換えを後押しする要因となっています。特に、コンテナ技術の普及により、特定のプラットフォームに依存しない開発が可能になったことが、代替サービスへの移行を容易にしています。

有力なHeroku代替サービス5選

現在、Herokuに近い操作感を持ちつつ、独自の強みを持つサービスが数多く登場しています。代表的な5つのサービスについて、それぞれの特徴を見ていきましょう。

Render:シンプルで高い操作性

Renderは、Herokuの「使いやすさ」を最も色濃く継承しているサービスの一つです。静的サイトのホスティングから、Dockerを使用した複雑なアプリケーションまで幅広く対応しています。GitHubとの連携がスムーズで、自動デプロイ機能も標準装備されています。Herokuからの移行ツールも提供されており、最もスムーズに乗り換えられる候補と言えます。

Railway:柔軟な料金体系と高速デプロイ

Railwayは、使用したリソース分だけを支払う従量課金制を採用しており、コストを最適化しやすいのが特徴です。テンプレート機能が非常に充実しており、RedisやPostgreSQLなどのデータベースを数クリックで立ち上げることが可能です。直感的なUIで、初心者でも迷わずにインフラ構築を進められます。

Fly.io:エッジコンピューティングに強み

Fly.ioは、ユーザーの物理的な場所に近い場所でアプリケーションを動作させる「エッジ」での展開を重視しています。Dockerイメージを世界各地のサーバーに展開できるため、低レイテンシが求められるリアルタイム性の高いアプリケーションに最適です。高度な設定が可能であり、エンジニアにとって自由度の高い選択肢となります。

Google Cloud Run:サーバーレスの強力な拡張性

Google Cloud Runは、リクエストが発生した時だけコンテナを起動するサーバーレス環境を提供します。リクエストがない時はコストがゼロになるため、アクセスに波があるサービスにおいて圧倒的なコストメリットを享受できます。Google Cloudの他サービス(BigQueryやCloud Storageなど)との連携も強固です。

AWS App Runner:AWSエコシステムとの親和性

AWS App Runnerは、AWS上でのWebアプリ実行を簡略化するフルマネージドサービスです。サーバーの管理を意識することなく、スケーラビリティやセキュリティをAWSの品質で維持できます。将来的にAWSの複雑な構成へ拡張する可能性があるプロジェクトにとって、非常に現実的な選択肢となります。

代替サービスを選定する際の比較基準

複数の選択肢から自社に最適なものを選ぶには、以下の3つの基準で評価することが重要です。

コストパフォーマンスと無料枠の有無

月額固定費だけでなく、転送量やデータベースの利用料を含めたトータルコストで比較してください。多くのサービスには無料枠がありますが、商用利用やスケール時の料金上昇率を確認しておくことが、将来的なコスト増を防ぐ鍵となります。

開発言語とデータベースの対応状況

主要な言語(Node.js, Python, Ruby, Go等)は多くのPaaSでサポートされていますが、特定のバージョンやライブラリの制限がある場合があります。また、マネージドデータベースの提供有無や、そのバックアップ機能の充実度も確認すべき重要なポイントです。

運用の手間とドキュメントの充実度

開発のスピードを優先する場合、インフラ管理に割く時間は最小限にしたいものです。トラブル発生時に頼りになる公式ドキュメントの質や、コミュニティの活発さは、運用フェーズにおける大きな安心材料となります。

プラットフォーム選定におけるプロの視点

単に「安いから」「有名だから」という理由で選ぶのではなく、プロダクトのライフサイクルを見据えた選定が求められます。株式会社DRAMAでは、数多くのWebシステム開発やDX支援を通じて、最適なインフラ構成の提案を行っています。例えば、MVP開発(実証実験)段階ではスピードとコストを重視したPaaSを選定し、成長期には柔軟性の高いパブリッククラウドへ移行するといった、戦略的な判断がプロジェクトの成否を分けることも少なくありません。技術的なトレンドを追いつつも、ビジネスの要件に合致した持続可能なプラットフォーム選びを意識しましょう。

まとめ

Herokuの代替サービス選びは、単なるインフラの変更ではなく、開発体験やビジネスコストを最適化する絶好の機会です。RenderやRailwayのような手軽なものから、Google Cloud RunやAWS App Runnerのような拡張性の高いものまで、選択肢は多岐にわたります。自社の技術スタックと将来の展望を照らし合わせ、最適なパートナーを選び抜いてください。もしインフラ選定やシステム移行でお困りの際は、プロフェッショナルな視点を持つ外部パートナーへ相談することも検討してみましょう。

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