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2020.12.21

FaaS活用でシステム開発を効率化!メリットや具体的な導入事例を徹底解説

FaaS活用でシステム開発を効率化!メリットや具体的な導入事例を徹底解説

ビジネスのデジタル化が急速に進む中、システム開発のスピードとコスト効率の両立が求められています。その解決策として注目されているのが「FaaS(Function as a Service)」の活用です。FaaSを導入することで、インフラ管理の手間を大幅に削減し、開発者がコードの記述に専念できる環境を構築できます。本記事では、FaaSの基本的な仕組みから活用するメリット、具体的な導入事例、そして導入時の注意点まで詳しく解説します。クラウドネイティブな開発を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

FaaS(Function as a Service)とは?サーバーレスの核となる仕組み

FaaS(Function as a Service)は、クラウドプロバイダーがサーバーの実行環境をすべて管理し、ユーザーは特定の機能(関数)を実行するコードのみをデプロイするクラウドサービスモデルです。代表的なサービスには、AWS Lambda、Google Cloud Functions、Azure Functionsなどがあります。

最大の特徴は、サーバーのプロビジョニングやパッチ適用、OSのアップデートといったインフラ管理が一切不要になる点です。開発者はビジネスロジックの作成に集中できるため、開発サイクルの短縮に直結します。これは「サーバーレス」という概念を象徴するアーキテクチャであり、現代のクラウド活用において不可欠な要素となっています。

FaaSを活用する3つの大きなメリット

FaaSを活用することで、従来のサーバー構築・運用では得られなかった多くの利点を享受できます。主なメリットを3つの視点から整理します。

運用管理コストの大幅な削減

従来のオンプレミスや仮想サーバー(EC2など)を用いた運用では、OSの脆弱性対応やミドルウェアの設定、ハードウェアの監視など、膨大な保守工数が発生していました。FaaSではこれらの管理作業をクラウド側が代行します。運用の負担が軽減されることで、エンジニアのリソースをより付加価値の高い新規機能の開発へ振り向けることが可能になります。

リソースの自動スケーリングと高い可用性

FaaSは、リクエストの増減に合わせて実行環境を自動的に拡張・縮小します。例えば、キャンペーン等で急激にトラフィックが増大した場合でも、インフラ側が自動でスケールアップして処理を継続します。ユーザー側で複雑なオートスケーリング設定を行う必要がなく、常に最適なリソースでシステムを稼働させられる点は大きな強みです。

従量課金制によるコスト最適化

FaaSの課金体系は、コードが実行された時間と回数に基づいています。アイドル状態でサーバーが待機している時間は料金が発生しません。夜間や休日など、アクセスがほとんどない時間帯のコストをゼロに抑えることができるため、不定期なバッチ処理や小規模なマイクロサービスの運用において、圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。

FaaSの具体的な活用ユースケース

どのような場面でFaaSを活用すべきか、実践的な活用例を紹介します。

Webアプリケーションのバックエンド処理

フォームの送信処理や認証処理など、Webアプリケーションの個別の機能をFaaSとして実装します。API Gatewayと組み合わせることで、スケーラブルなAPIサーバーをサーバーレスで構築できます。モノリシックなシステムをマイクロサービス化する際の第一歩としても有効です。

画像や動画のリアルタイム加工処理

ユーザーがストレージ(Amazon S3など)に画像をアップロードしたことをトリガーにして、FaaSを起動させる構成です。サムネイル画像の生成やフォーマット変換、メタデータの抽出などを自動化できます。イベント駆動型のアーキテクチャとFaaSは非常に相性が良く、効率的なワークフローを構築できます。

IoTデバイスからのデータ収集とフィルタリング

無数のIoTデバイスから送られてくるセンサーデータをリアルタイムで受け取り、必要な情報だけを抽出してデータベースへ保存する処理にFaaSが適しています。断続的に発生する大量のデータ処理を、必要な時だけ起動するFaaSで処理することで、リソースの無駄を最小限に抑えられます。

FaaS導入時に注意すべきポイントと対策

多くのメリットがあるFaaSですが、特有の制約も存在します。一つは「コールドスタート」の問題です。一定期間実行されていない関数が呼び出される際、インスタンスの起動に数秒の遅延が生じることがあります。リアルタイム性が極めて重要なアプリケーションでは、プロビジョニングされたインスタンスを保持する設定を検討する必要があります。

また、関数の実行時間には制限(例:AWS Lambdaでは最大15分)があるため、長時間かかる重い処理には不向きです。そのような場合は、処理を細かく分割してステップ関数で連携させるか、コンテナ技術(AWS Fargateなど)との使い分けを検討することが推奨されます。

株式会社ドラマが支援するサーバーレス・FaaS活用

株式会社ドラマでは、AWSをはじめとするクラウドインフラの深い知見を活かし、FaaSを効果的に組み込んだシステム開発を得意としています。単にコードを動かすだけでなく、システム全体のアーキテクチャ設計からコスト最適化までトータルでサポートいたします。

DXを推進したいがインフラの保守にコストをかけたくない、あるいは迅速にサービスを立ち上げたいという企業様に対し、サーバーレスアーキテクチャによる機動力の高い開発環境を提供します。FaaSの活用でお困りの際は、ぜひ私たちにご相談ください。

まとめ

FaaSの活用は、現代のシステム開発において「スピード」「コスト」「スケーラビリティ」を実現するための有力な手段です。インフラ管理から解放されることで、企業は本来集中すべきビジネス価値の創造に専念できるようになります。コールドスタートや実行時間制限といった特性を正しく理解し、適材適所で活用することが、成功への鍵となります。

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