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2020.08.26

Power Automate Desktopの使い方を初心者向けに解説|業務効率化の第一歩

Power Automate Desktopの使い方を徹底解説!業務を自動化する基本操作

日々の業務の中で、Excelへのデータ入力やWebサイトからの情報収集といった「繰り返し作業」に負担を感じる場面は少なくありません。こうした定型業務を自動化し、生産性を劇的に向上させるツールとして注目されているのが、Microsoftが提供する「Power Automate Desktop」です。Windows 10や11のユーザーであれば無料で利用できるため、導入のハードルが非常に低い点も魅力となっています。本記事では、ITソリューションやシステム開発を通じて企業のDXを支援する株式会社ドラマが、Power Automate Desktopの基本的な使い方から、実務で役立つ活用例までを詳しく解説します。

目次

Power Automate Desktopとは?業務自動化の仕組み

Power Automate Desktopは、デスクトップ上で行う操作を自動化するRPA(Robotic Process Automation)ツールです。プログラミングの深い知識がなくても、視覚的に操作を組み合わせて「フロー」を作成できるのが最大の特徴です。Microsoft 365のエコシステムに含まれているため、Windows環境との親和性が極めて高く、OS標準のアプリやExcelとの連携もスムーズに行えます。

RPAツールとしての特徴

従来のシステム開発では、自動化プログラムを構築するために多額のコストと時間が必要でした。しかし、このツールは「ローコード」という、最小限の記述で動く仕組みを採用しています。マウス操作でパーツ(アクション)を並べるだけで、Webブラウザの起動、データの抽出、ファイルの移動といった一連の流れを構築可能です。

無料版と有料版の違い

個人利用や、自身の端末内での自動化であれば無料版で十分対応できます。一方で、組織全体でのフロー共有や、特定の条件(イベント)をきっかけに自動起動させる機能、クラウド版Power Automateとの高度な連携が必要な場合は有料ライセンスが必要です。まずは無料版でスモールスタートし、効果を実感した段階で拡張を検討するのが賢明な判断といえるでしょう。

利用開始までの準備とインストール手順

Windows 11には標準でインストールされていることが多いですが、見当たらない場合やWindows 10を使用している場合は、公式サイトからインストーラーをダウンロードする必要があります。設定自体は数分で完了するため、すぐに作業を始められます。

システム要件の確認

スムーズな動作のためには、一定のスペックが必要です。Windows 10(バージョン1607以降)またはWindows 11が動作しているPCであれば基本的に問題ありません。メモリについては、複数のアプリケーションを跨いで自動化を行う場合、8GB以上の搭載が推奨されます。

Microsoftアカウントでのサインイン

起動後、最初に行うのがMicrosoftアカウントによるログインです。作成したフローはクラウド上に保存されるため、異なるPCからでも同じアカウントでサインインすれば、自分のフローを呼び出して編集や実行が行えます。企業で導入する際は、会社用の組織アカウントを使用することでセキュリティ管理も容易になります。

基本画面の見方と用語の整理

操作を始める前に、画面の構成を把握しておくと作業効率が上がります。主に「コンソール」と「フローデザイナー」という2つの画面を使い分けます。

コンソール画面の役割

アプリを起動して最初に表示されるのがコンソール画面です。ここでは、作成済みフローの一覧確認や新しいフローの作成、実行、削除といった管理業務を行います。フォルダ分けはできませんが、検索機能を使って目的のフローを素早く見つけることが可能です。

フローデザイナーの操作方法

フローの「中身」を作るための編集画面です。左側には、自動化に使える部品(アクション)がカテゴリー別に並んでいます。中央のメインキャンバスにこれらをドラッグ&ドロップし、実行順序を組み立てます。右側には、フロー内で扱うデータ(変数)の状態が表示され、リアルタイムで挙動を確認しながら編集を進めることができます。

実践:最初のフローを作成する流れ

具体的な使い方の例として、「Webサイトを開き、特定の情報を取得する」といった単純なフローから作成してみましょう。基本的な流れを覚えることで、複雑な業務への応用が効くようになります。

アクションを配置する手順

まずは「ブラウザー自動化」のカテゴリーから「新しいMicrosoft Edgeを起動する」を選択し、キャンバスに配置します。次に「Webページ上のデータ抽出」などのアクションを繋げていきます。各アクションをクリックすると、詳細な設定ウィンドウが開きます。例えば、どのURLを開くか、どのデータを保存するかといった条件を指定するだけで、プログラムコードを書くのと同等の処理が完成します。

変数の概念を理解する

自動化において避けて通れないのが「変数」という考え方です。これは、取得したデータや計算結果を一時的に入れておく「箱」のようなものです。例えば、Excelから読み取った顧客名を「CustomerName」という変数に格納し、後の工程でメール送信アクションの宛名として利用します。Power Automate Desktopでは、多くのアクションが自動的に変数を作成してくれるため、初心者でも直感的に扱いやすくなっています。

フローの保存と実行

フローが完成したら、上部の「保存」アイコンをクリックします。その後、再生ボタンのような「実行」アイコンを押すと、作成した手順通りにPCが自動で動き出します。この際、マウスやキーボードから手を離し、想定通りに動作するかを見守るのがポイントです。途中で止まってしまった場合は、エラーメッセージを確認して設定を微調整します。

ビジネスで役立つ具体的な活用例

実務においては、単一の操作よりも複数のアプリを組み合わせた自動化が大きな効果を発揮します。株式会社ドラマが支援する現場でも、以下のような事例で活用が進んでいます。

  • Excelの売上データを、社内のWeb基幹システムへ自動転記する
  • 毎日決まった時間に特定のサイトへアクセスし、競合製品の価格を調査して一覧表を作成する
  • 受信したメールの添付ファイルを自動的に指定のフォルダへ保存し、チャットツールで通知する
  • PDF形式の請求書からテキスト情報を抽出し、会計ソフト用のCSVデータに変換する

これらの作業を自動化することで、人的ミスの削減だけでなく、社員がより付加価値の高い業務に集中できる環境を整えることができます。

エラーを防ぎ安定運用するためのポイント

自動化フローは、一度作れば永久に動くわけではありません。Webサイトのデザイン変更や、ネットワークの遅延によって動作が止まることがあります。これを防ぐためには、「待機アクション」を適切に挿入することが重要です。次の操作に移る前に、画面が完全に読み込まれるのを数秒待つ設定を入れるだけで、フローの成功率は格段に向上します。

また、例外処理(エラーが発生した際の挙動設定)を組み込むことも大切です。もしエラーが起きても強制終了せず、ログを記録して管理者にメールを送るといった処理を追加することで、ビジネス現場での信頼性に耐えうる運用が可能になります。

まとめ

Power Automate Desktopは、Windowsユーザーにとって最も身近で強力な業務効率化ツールの一つです。まずは簡単なデータ入力やファイル操作から使い始めることで、自動化のメリットを実感できるはずです。より高度な自動化や、基幹システムとの連携、社内全体でのDX推進をお考えの際は、専門的な知見を持つパートナーの活用も検討してみてください。株式会社ドラマでは、システムの受託開発やITリソースの提供を通じて、企業の生産性向上をトータルでサポートしています。業務の自動化に関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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