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2020.06.12

データマイニングの活用事例を業界別に解説|DX推進に向けた分析手法と成功のポイント

データマイニングの活用事例を業界別に解説|DX推進に向けた分析手法と成功のポイント

現代のビジネスシーンにおいて、蓄積された膨大なデータをいかに活用するかは、企業の競争力を左右する重要な課題です。その中心的な役割を担うのが「データマイニング」です。膨大な情報の中から有用な知識を掘り出すこの手法は、すでに多くの業界で劇的な成果を上げています。本記事では、データマイニングの基礎から、小売、製造、金融といった各業界における具体的な活用事例、さらには分析を成功させるための実践的なステップまでを詳しく解説します。データ活用によるDX推進を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

データマイニングとは?基礎知識を整理

データマイニングとは、大量のデータの中に隠れているパターンや相関関係、規則性を、統計学やAI(人工知能)の技術を用いて探し出す手法を指します。名称の由来は「データの山から知識という鉱石を採掘(Mining)する」ことにあります。

データ分析との違い

一般的なデータ分析が「過去に何が起きたか」を把握したり、特定の仮説を検証したりすることを目的とするのに対し、データマイニングは「未知の関連性を発見すること」に主眼を置いています。つまり、人間が気づいていない意外な組み合わせや、将来の予測につながる法則を見つけ出すのが得意な手法です。

なぜ今、データマイニングが注目されるのか

背景には、IoTの普及やWeb技術の進化によって、企業が取得できるデータの量と種類が爆発的に増加したことがあります。このビッグデータを単に蓄積するだけでなく、利益を生む資産に変える手段として、データマイニングの重要性が増しているのです。

【業界別】データマイニングの具体的な活用事例

データマイニングは多岐にわたる分野で活用されています。ここでは代表的な4つの業界における事例を紹介します。

小売・流通業界:購買行動の予測と在庫最適化

小売業では、POSデータや会員カードの情報を分析し「どの商品とどの商品が一緒に買われやすいか」を明らかにします。これはバスケット分析と呼ばれ、店舗の棚割りやキャンペーンの企画に活用されます。この結果として、無駄な在庫を削減しつつ、ついで買いを促進して売上を向上させることが可能となります。

製造業界:故障予兆の検知と品質管理の向上

製造現場では、工場の設備に取り付けられたセンサーから送られるデータをリアルタイムで分析します。過去の故障パターンと照らし合わせることで「部品が壊れる予兆」を事前に察知し、メンテナンスを行う予知保全が実現されています。突発的なライン停止を防ぐことは、大きなコスト削減に直結します。

金融業界:不正利用の検知と与信審査の精度向上

クレジットカード業界では、過去の不正利用のパターンを学習したモデルを用い、不審な取引を瞬時に判定します。また、顧客の属性や過去の支払い履歴を多角的に分析することで、より精緻な与信審査(スコアリング)が可能になりました。貸し倒れリスクを最小限に抑えつつ、顧客に適切なサービスを提供しています。

EC・マーケティング:パーソナライズによる顧客体験の向上

WebサービスやECサイトでは、ユーザーの閲覧履歴や購入履歴をマイニングし、一人ひとりの好みに合った商品を推薦する「レコメンドエンジン」が活用されています。顧客のニーズを先回りして提示することで、利便性が向上し、LTV(顧客生涯価値)の最大化に貢献しています。

データマイニングを成功させるための3つのステップ

データマイニングは、単にツールを導入すれば成果が出るわけではありません。効果を出すためには、適切な手順を踏む必要があります。

ステップ1:ビジネス課題と分析目的の明確化

最初に行うべきは「何を解決したいのか」をはっきりさせることです。「売上を上げたい」といった漠然とした目標ではなく「休眠顧客の離脱率を5パーセント低下させる」といった具体的な目的を設定します。ゴールが明確であれば、集めるべきデータや選ぶべき手法も自ずと決まります。

ステップ2:データの収集とクレンジング

分析の精度はデータの質に左右されます。社内に散在するシステムから必要なデータを抽出し、欠損値の処理や表記揺れの修正といった「クレンジング」作業を丁寧に行います。この工程は全体の作業時間の多くを占めますが、非常に重要です。

ステップ3:適切な分析手法の選択と評価

目的に合わせ、後述するクラスター分析や回帰分析などの手法を選びます。一度の分析で完璧な答えが出ることは稀であり、結果を評価してはモデルを修正するサイクルを繰り返します。現場の知見とデータから得られた知見を照らし合わせ、納得感のある結論を導き出します。

データマイニングの主要な手法と活用シーン

データマイニングには多くの手法が存在します。ここでは代表的な3つを挙げます。

クラスター分析

異なる性質のものが混ざり合った集団の中から、似たもの同士を集めてグループ(クラスター)を作る手法です。顧客をライフスタイルや価値観で分類し、グループごとに異なるアプローチを行う際に有効です。

アソシエーション分析

「もしAならばBである」という、データ間の相関ルールを見つけ出す手法です。前述した「おむつを買う人はビールも一緒に買う」という有名な事例は、この分析によって発見されました。併売率を高める施策の立案に欠かせません。

ロジスティック回帰分析

ある事象が発生するかどうかを「0から1の間の確率」で予測する手法です。例えば、キャンペーンのダイレクトメールを送った際、その顧客が反応してくれる確率を予測するといったシーンで多用されます。

株式会社DRAMAが提案するデータ活用によるDX推進

株式会社DRAMAでは、最新のテクノロジーを活用したシステム開発やDX支援を通じて、企業のデータ利活用を強力にサポートしています。単なるシステムの構築にとどまらず、ビジネスの現場で本当に役立つデータの見せ方や、分析結果を意思決定につなげる仕組みづくりを大切にしています。

データマイニングを導入したいものの、どのように手をつければよいか分からない、あるいは既存のデータをビジネスの価値に変えたいとお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。お客様のビジネスモデルに最適な、現実的で効果の高いソリューションをご提案いたします。

まとめ

データマイニングは、膨大なデータから価値ある知見を抽出し、ビジネスに競争優位性をもたらす強力な武器です。業界を問わず、その活用範囲は広がり続けています。重要なのは、手法そのものに固執するのではなく、ビジネス上の目的を明確にし、質の高いデータに基づいた分析を行うことです。この記事で紹介した事例やステップを参考に、まずは小さな課題からデータ活用を始めてみてはいかがでしょうか。

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