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2019.12.23

先端設備等導入計画で固定資産税を節税する方法|中小企業の設備投資を加速させる制度活用術

先端設備等導入計画で固定資産税を節税する方法|中小企業の設備投資を加速させる制度活用術

中小企業が競争力を高めるためには、最新設備の導入による生産性向上やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が欠かせません。しかし、多額の投資には資金面での不安がつきまといます。そこで活用したいのが「先端設備等導入計画」です。この計画が認定されると、固定資産税の減免措置や金融支援など、経営を強力にバックアップする恩恵を受けられます。本記事では、先端設備等導入計画の概要から、具体的なメリット、申請の流れ、そして確実に認定を得るためのポイントまで詳しく解説します。株式会社ドラマでは、こうした制度活用を通じた企業の成長支援を専門的に行っています。

目次

先端設備等導入計画とは?制度の概要と目的

先端設備等導入計画は、中小企業等経営強化法に基づき、中小企業が設備投資を通じて労働生産性を向上させるために作成する計画です。市区町村が策定する「導入促進基本計画」に沿った内容で計画を作成し、認定を受けることで、税制優遇などの支援措置を受けられるようになります。

この制度の主な目的は、老朽化した設備の刷新や最新ITツールの導入を促し、日本の中小企業の稼ぐ力を底上げすることにあります。単に機械を新しくするだけでなく、それによっていかに生産性が向上するかを具体的に数値化して計画することが求められます。具体的には、3年から5年の計画期間において、労働生産性が年平均3%以上向上する見込みがあることが認定の条件となります。

先端設備等導入計画を策定する3つの大きなメリット

この計画を策定し、認定を受けることには非常に大きな実利があります。特にコスト削減と資金繰りの両面で、中小企業の経営にプラスの影響を与えます。

固定資産税の課税標準が3年間「ゼロ」または「1/2」に軽減

最大のメリットは、新規取得した設備に係る固定資産税の特例措置です。通常、事業用の機械や装置を取得すると翌年から固定資産税が発生しますが、本計画の認定を受けることで、対象設備の課税標準が3年間にわたりゼロ、あるいは1/2に軽減されます。自治体によって軽減率は異なりますが、多くの自治体で「ゼロ」とする措置が取られており、大幅なコストダウンが期待できます。また、賃上げ方針を計画内に盛り込むことで、特例期間が最長5年まで延長される仕組みも整っています。

金融支援による資金調達の円滑化

計画の認定を受けた事業者は、民間金融機関から融資を受ける際、信用保証協会による別枠での保証や、低利融資などの支援を受けられる可能性があります。多額の投資を伴う設備導入ではキャッシュフローの維持が課題となりますが、この金融支援を活用することで、資金調達のハードルを下げ、無理のない投資計画を実行に移せます。

補助金の優先採択(加点措置)による採択率向上

先端設備等導入計画の認定は、国の主要な補助金制度において「加点項目」となるケースが多く見られます。例えば、ものづくり補助金などの申請時に、この計画の認定を受けていることで審査上の評価が高まり、結果として採択される確率が向上します。補助金と税制優遇を組み合わせることで、投資コストを大幅に抑えることが可能になります。

認定を受けられる対象者と設備の種類

すべての企業が対象となるわけではなく、一定の基準を満たす必要があります。自社が該当するかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

対象となる中小企業者の定義

基本的には、資本金1億円以下の法人、または従業員数1,000人以下の個人事業主などが対象です。ただし、大企業の子会社(いわゆる「みなし大企業」)などは対象外となる場合があるため、資本構成には注意が必要です。製造業、建設業、サービス業など、幅広い業種で活用が可能です。

対象となる設備(機械装置からソフトウェアまで)

労働生産性の向上に直接寄与する設備が対象です。具体的には、機械装置(160万円以上)、器具備品(30万円以上)、工具(30万円以上)、建物附属設備(60万円以上)、さらにはソフトウェア(70万円以上)などが含まれます。製造ラインの自動化のためのロボット導入はもちろん、事務効率化のための基幹システム導入なども対象となり得ます。株式会社ドラマでは、Webシステム開発やITツール導入の支援を行っており、これらの設備投資が計画に合致するかの判断もサポートしています。

申請から認定までの流れと必要書類

認定を受けるためには、適切な手順を踏む必要があります。書類の不備やタイミングのミスがあると、特典を受けられないリスクがあるため注意してください。

認定経営革新等支援機関による事前確認が必須

計画書を作成したら、まずは「認定経営革新等支援機関(商工会議所、金融機関、税理士、専門コンサルタントなど)」に計画の内容を確認してもらう必要があります。支援機関から「先端設備等導入計画に関する確認書」を発行してもらうことが、市区町村への申請の必須条件となります。この確認書は、計画が実現可能であり、生産性向上に寄与することをプロの視点から証明するものです。

市区町村への申請と認定書の受領

確認書を添えて、事業所がある市区町村の窓口へ申請書類を提出します。標準的な審査期間は2週間から1ヶ月程度ですが、自治体によって混雑状況は異なります。認定が下りると「認定書」が交付され、これをもって正式に優遇措置の対象となります。

失敗しないための注意点と重要ポイント

制度を活用する上で、多くの方が陥りやすい落とし穴があります。特に「時期」に関するルールは非常に厳格です。

設備取得のタイミングは「計画認定後」が原則

最も重要なルールは、計画の「認定後」に設備を取得(契約・納品)しなければならないという点です。先に設備を購入してしまい、後から計画を申請しても、固定資産税の特例は適用されません。投資を検討し始めた段階で、まず計画策定に取り掛かることが鉄則です。例外的に、取得後に申請が認められるケースもありますが、手続きが非常に複雑になるため、原則通り「認定が先、購入が後」の流れを守りましょう。

賃上げ方針の表明による減税期間の延長

2023年度以降の制度改正により、従業員への賃上げ方針を計画内に明記し、従業員と合意したことを証する書類を提出することで、固定資産税の減税期間や軽減率がさらに有利になる措置が導入されました。具体的には、課税標準を1/3(通常は1/2)に軽減したり、期間を最長5年に延長したりすることが可能です。人財への投資と設備への投資を同時に行う企業を、より手厚く支援する内容となっています。

まとめ

先端設備等導入計画は、中小企業がコストを抑えつつ攻めの投資を行うための非常に強力なツールです。固定資産税の減免や補助金の加点など、そのメリットは多岐にわたります。しかし、計画の策定には緻密な数値目標の設定や、認定支援機関との連携、適切なタイミングでの申請が不可欠です。

株式会社ドラマでは、企業のDX支援やシステム開発を通じて、生産性向上のための本質的なソリューションを提供しています。設備の導入だけでなく、その後の活用や事業成長まで見据えたサポートを行っております。これから設備投資を検討されている経営者・担当者の方は、ぜひ本制度の活用を検討してみてください。

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