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2018.02.10

パスワード突破を防ぐ防衛策|ブルートフォースアタックの対策と企業が守るべきポイント

パスワード突破を防ぐ防衛策|ブルートフォースアタックの対策と企業が守るべきポイント

サイバー攻撃の手法は日々高度化していますが、古くから存在し、今なお多くの企業にとって大きな脅威となっているのがブルートフォースアタックです。日本語では「総当たり攻撃」とも呼ばれるこの手法は、シンプルでありながら、対策を怠ると甚大な被害を招く恐れがあります。Webサイトの運営や社内システムの管理を担当する方にとって、この攻撃の仕組みを理解し、適切な防御壁を築くことは急務といえるでしょう。本記事では、ブルートフォースアタックの具体的な仕組みから、企業が優先的に取り組むべき実効性の高い対策までを詳しく解説します。

目次

ブルートフォースアタックの仕組みと脅威

ブルートフォースアタックは、理論上、考えられるすべてのパスワードの組み合わせを試すことで、強引にログインを試みる攻撃手法です。鍵穴に対して、手当たり次第にすべての鍵を差し込んでみるような行為をイメージすると分かりやすいでしょう。

総当たり攻撃によるパスワード解読の現実

かつては人間が手入力で試すような非効率な手法でしたが、現代ではコンピューターの処理能力が飛躍的に向上しています。短いパスワードや、数字のみ、英小文字のみといった単純な構成の場合、最新の解析プログラムを使えば、わずか数秒から数分で解読されてしまうのが現実です。

攻撃の自動化によるスピードの向上

現在の攻撃は、専用のソフトウェアやボットネットを用いて自動化されています。秒間数千回から数万回というスピードでログイン試行が繰り返されるため、防御側のシステムが対策を講じていない場合、突破されるのは時間の問題となってしまいます。

ブルートフォースアタックが企業に与える深刻な影響

ひとたびログインを許してしまうと、企業は単なるデータの紛失以上の大きなダメージを受けることになります。

機密情報や個人情報の漏洩

管理画面やサーバーへの侵入を許せば、顧客の個人情報や取引先との機密データが抜き取られます。これは企業の社会的信頼を失墜させるだけでなく、法的な賠償責任や高額な制裁金、そして事業の継続そのものを危うくする事態を招きかねません。

Webサイトの改ざんや乗っ取り

攻撃者が管理権限を奪取した場合、Webサイトの内容を書き換えて不適切な情報を掲載したり、閲覧したユーザーをウイルス感染サイトへ誘導したりするなどの二次被害が発生します。自社が被害者であると同時に、加害者になってしまうリスクがあるという点が、この攻撃の恐ろしい側面です。

実効性の高いブルートフォースアタック対策5選

ブルートフォースアタックからシステムを守るためには、複数の防御策を組み合わせる多層防御が重要です。ここでは、特に効果の高い5つの手法をご紹介します。

アカウントロックアウト機能の実装

一定回数以上ログインに失敗した場合、そのアカウントを一時的に凍結(ロック)する機能です。これにより、数打てば当たるという攻撃の前提を崩すことができます。ロック解除を管理者の承認制にする、あるいは段階的にロック時間を延ばすといった運用が一般的です。

多要素認証(MFA)の導入

パスワードだけでなく、スマートフォンのワンタイムパスワードや生体認証などを組み合わせる方法です。仮にパスワードが盗まれたとしても、二つ目の認証要素がなければログインできないため、ブルートフォースアタックに対して非常に強力な耐性を発揮します。

パスワードの複雑性の確保

英大文字、小文字、数字、記号を組み合わせ、一定以上の長さを設定することをルール化します。組み合わせの数が増えるほど、解読にかかる時間は天文学的な数字に増大し、攻撃者にとっての効率を著しく低下させることが可能です。

IPアドレスによる制限とWAFの活用

管理画面など特定のユーザーのみが利用する場所では、アクセスを許可するIPアドレスを限定することが有効です。また、WAF(Web Application Firewall)を導入することで、短時間の過剰なアクセスを検知し、攻撃元からの通信を遮断することができます。

CAPTCHAの設置によるボット排除

「私はロボットではありません」といったチェックボックスや、画像の中から特定の項目を選ばせるCAPTCHAは、自動化されたプログラムによる攻撃を防ぐのに役立ちます。人間には容易でも、プログラムには困難な課題を与えることで、機械的な総当たり攻撃を阻止します。

株式会社ドラマが提案するITセキュリティの考え方

ITインフラの構築から保守までをトータルにサポートする株式会社ドラマでは、単にツールを導入するだけでなく、企業の業務実態に即したセキュリティ環境の構築を重視しています。例えば、利便性を損なわずにセキュリティ強度を高めるシングルサインオンの導入や、リモートワーク環境における安全なアクセス経路の確保など、ビジネスの成長を阻害しない対策をご提案しています。

特に中小企業においては、限られたリソースの中で優先度の高い対策を講じる必要があります。株式会社ドラマでは、現状のシステム診断から最適なソリューションの選定、導入後の運用サポートまでを一貫して引き受けることで、企業のIT資産を強固に守るお手伝いをしています。

まとめ

ブルートフォースアタックは古典的な攻撃手法ですが、今なお有効な脅威として牙を剥いています。アカウントロックアウトや多要素認証といった基本的な対策を確実に実施することで、リスクの大半を回避することが可能です。まずは自社のシステムがどのような防御状態にあるかを把握することから始めてみてはいかがでしょうか。セキュリティ対策に不安がある場合は、専門知識を持つパートナーに相談することも、確実な防衛への近道となります。

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