ハンバーガーメニューが使いにくいと言われる理由とは?WebサイトのUI改善で考慮すべき代替案
ハンバーガーメニューが使いにくいと言われる理由とは?WebサイトのUI改善で考慮すべき代替案
Webサイト制作において、スマートフォンの普及とともに定着した「ハンバーガーメニュー」。三本線のアイコンをタップすることでメニューが表示されるこの仕組みは、限られた画面スペースを有効活用できる優れたデザインです。しかし、近年のWebユーザビリティの観点からは、ハンバーガーメニューが「使いにくい」という指摘が増えています。
なぜ使いにくいと感じるユーザーが多いのでしょうか。そして、Webサイトの目的を達成するためにはどのような改善が必要なのでしょうか。本記事では、ハンバーガーメニューが抱える課題を深掘りし、UX(ユーザー体験)を向上させるための具体的な代替案や改善策について解説します。
目次
- ハンバーガーメニューが「使いにくい」と言われる4つの主な要因
- メニューの「隠蔽」がもたらすビジネスへのデメリット
- ハンバーガーメニューの使いにくさを解消する改善策
- 脱ハンバーガーメニュー!検討すべき代替案
- 株式会社ドラマが提案する最適なUI/UX設計
- まとめ
ハンバーガーメニューが「使いにくい」と言われる4つの主な要因
ハンバーガーメニューは、画面をスッキリ見せるためには非常に便利なツールです。しかし、その利便性の裏側に、ユーザーの利便性を損なう要因が潜んでいます。
メニューの存在が視認しづらい
最も大きな問題は、メニューが隠れているため、初見のユーザーが「そこに何があるか」を瞬時に理解できない点です。三本線のアイコンがメニューであるという認識はWebに慣れた層には共通認識ですが、高齢者層やWebのリテラシーが必ずしも高くない層にとっては、単なる装飾や意味不明な記号に見えてしまう場合があります。情報は「見えていないものは存在しない」と判断されやすく、重要なコンテンツへの導線を見失う原因になります。
スマートフォンの片手操作で指が届きにくい
スマートフォンの画面サイズが大型化している現在、画面の右上や左上に配置されることが多いハンバーガーメニューは、片手で操作する際に指が届きにくい「デッドゾーン」に位置しています。タップするために持ち手を変えたり、両手を使ったりする必要があるデザインは、ユーザーに物理的なストレスを与えます。この小さなストレスの積み重ねが、サイトからの離脱を招く一因となります。
アクション数が増え認知負荷がかかる
特定のページへ移動したいとき、ハンバーガーメニューでは「メニューを開く」→「項目を探す」→「タップする」という少なくとも3つのステップが必要です。最初からメニューが並んでいるナビゲーションと比較して手間が多く、目的の場所にたどり着くまでの認知負荷が高まります。ユーザーは「探す」という行為にエネルギーを使いたくないと考えているため、隠されたメニューは心理的な壁となります。
階層構造が分かりにくくなる
メニュー内に多くの子要素や階層がある場合、ハンバーガーメニューの中だけでそれを表現しようとすると、アコーディオンが重なり非常に複雑な見た目になります。現在自分がどこのカテゴリーを見ているのか、全体の中でどの位置にいるのかという「現在地」の把握が困難になり、迷子のような感覚をユーザーに与えてしまいます。
メニューの「隠蔽」がもたらすビジネスへのデメリット
使いにくいUIは、単にユーザーが不便を感じるだけでなく、ビジネスの成果にも直結する深刻な影響を及ぼします。
サイト回遊率と滞在時間の低下
メニューが隠されていると、ユーザーはトップページの情報だけで満足するか、あるいは不十分だと感じてすぐに離脱してしまいます。他の魅力的なサービスページや事例紹介ページがあることに気づいてもらえないため、ページビュー(PV)数が伸び悩み、サイト内での回遊が止まってしまうのです。
コンバージョン率(CVR)への悪影響
お問い合わせや資料請求、商品購入といった重要なアクションへのボタンがハンバーガーメニューの中にだけ格納されている場合、コンバージョン率は著しく低下します。特に、比較検討を行っているユーザーにとって、重要な情報へのアクセスが困難であることは「信頼できないサイト」というネガティブな評価につながるリスクもあります。
ハンバーガーメニューの使いにくさを解消する改善策
完全にハンバーガーメニューを廃止することが難しい場合でも、少しの工夫で使い勝手を大幅に向上させることが可能です。
アイコンに「メニュー」の文字を添える
三本線のアイコン単体ではなく、その下や横に「MENU」というテキストを配置するだけで、クリック率が向上するというデータが多く存在します。視覚的な補足により、幅広い年齢層のユーザーに対して「ここを押せばメニューが開く」という明確なアフォーダンス(動作のヒント)を提供できます。
配置場所を画面下部にする工夫
親指が届きやすい画面下部にメニューボタンを配置する「タブバー併用型」のデザインも有効です。重要な数項目を画面下部に固定し、それ以外の詳細項目をハンバーガーメニューにまとめることで、操作性と網羅性を両立させることができます。
脱ハンバーガーメニュー!検討すべき代替案
より高いユーザビリティを追求するなら、ハンバーガーメニューだけに頼らない設計を検討しましょう。
タブメニュー(ボトムナビゲーション)
スマートフォンの主要なアプリでも採用されている形式です。画面下部に常に主要な4〜5個のアイコンとラベルを並べることで、ユーザーはいつでも迷わずに主要ページへ遷移できます。片手操作の利便性が最も高い選択肢の一つです。
スクロール可能な水平メニュー
ニュースサイトやECサイトでよく見られる形式で、画面上部にメニュー項目を横一列に並べ、ユーザーが左右にスワイプして選択できるようにします。全てのメニューを一度に見せることはできませんが、隠されているわけではないため、ハンバーガーメニューよりも視認性が高まります。
プライオリティ・プラス(ハイブリッド型)
画面サイズに応じて、表示できる分だけの主要メニューを常に露出し、入り切らない分だけを「その他」としてハンバーガーメニューに格納する手法です。重要な導線を確保しつつ、サイトの整理整頓も行えるため、コンテンツ量が多いWebサイトに適しています。
株式会社ドラマが提案する最適なUI/UX設計
株式会社ドラマでは、単に流行のデザインを追うのではなく、Webサイトを訪れるユーザーの属性や行動データを徹底的に分析した上でのUI設計を行っています。「ハンバーガーメニューが使いにくい」という課題に対しても、ターゲットとなるユーザー層が片手操作を好むのか、どの情報を真っ先に探しているのかを考慮し、最適なナビゲーション形式をご提案します。
企業のブランドイメージを大切にしながら、ビジネスゴールであるコンバージョンを最大化させるための動線設計は、Web制作の専門家である私たちにお任せください。現状のWebサイトの使い勝手に課題を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
ハンバーガーメニューは、Webデザインにおいて便利な要素ですが、安易に採用するとユーザーの利便性を損ない、ビジネスチャンスを逃す原因にもなりかねません。視認性、操作性、そして認知負荷を考慮した上で、メニューの文字入れや代替案の導入を検討することが、現代のWebサイト運用には求められています。
ユーザーが迷うことなく、ストレスなく情報を取得できる環境を整えることが、最終的にWebサイトの価値を高めることにつながります。自社のサイトが「使いにくい」状態になっていないか、この機会にナビゲーションを見直してみてはいかがでしょうか。