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2016.11.27

Webアクセシビリティ義務化への企業対応とは|改正法の内容と取り組むべき具体策

Webアクセシビリティ義務化への企業対応とは|改正法の内容と取り組むべき具体策

2024年4月に施行された「障害者差別解消法」の改正により、これまで努力義務とされていた民間企業の合理的配慮が法的義務へと変わりました。これにより、多くの企業が自社のWebサイトやサービスにおけるアクセシビリティ対応を急いでいます。しかし、具体的に何から手をつければよいのか、どこまでの対応が求められるのか不安を感じている担当者の方も少なくありません。本記事では、Webアクセシビリティ義務化の背景から、企業が守るべき基準、そして具体的な対応ステップを専門的な知見から詳しく解説します。

目次

Webアクセシビリティ義務化の背景と改正法の概要

Webアクセシビリティとは、高齢者や障害のある方を含むすべての人が、どのような環境でもWeb上の情報にスムーズにアクセスし、利用できる状態を指します。法改正により、企業はこの状態を確保するための努力が強く求められるようになりました。

障害者差別解消法の改正による変化

これまでの法律では、国や地方自治体にはアクセシビリティへの配慮が義務付けられていましたが、民間企業は「努力義務」にとどまっていました。しかし、2024年4月1日の改正法施行により、企業に対しても「不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供」が義務化されました。Webサイトにおいて適切な情報提供が行われないことは、場合によって合理的配慮の欠如とみなされる可能性があります。

「合理的配慮」が求められる範囲

ここで重要なのは、すべてのWebサイトを一朝一夕に完璧にする必要があるわけではないという点です。法律が求めているのは、個別の状況に応じた柔軟な対応です。例えば、音声読み上げソフトに対応していない画像に代替テキストを付与することや、マウス操作が困難な人のためにキーボードだけで操作できるようにすることなどが挙げられます。企業の負担が重すぎない範囲で、可能な限りの対応を行う姿勢が重視されます。

なぜ今、Webアクセシビリティが重要視されるのか

義務化への対応はコンプライアンスの側面だけではありません。Webサイトの使い勝手を向上させることは、企業にとって多くのビジネスメリットをもたらします。

ユーザー層の拡大と社会インフラとしての役割

日本は超高齢社会を迎えており、視力や操作能力に課題を感じるユーザーは増加傾向にあります。アクセシビリティを高めることは、こうした層を取りこぼさず、すべての潜在顧客に対して情報を届けることにつながります。Webサイトが生活に不可欠なインフラとなった現代において、誰もが使いやすいサイトを維持することは企業の社会的信頼を構築する鍵となります。

検索エンジン最適化(SEO)への好影響

Webアクセシビリティの改善は、実はSEO対策とも深く関連しています。例えば、適切な見出し構造(hタグ)の構築や画像への代替テキスト(alt属性)の設定は、検索エンジンのクローラーが内容を正しく理解する助けとなります。アクセシビリティの高いサイトは、結果として検索順位の向上やユーザーの滞在時間延長に寄与します。

企業が目指すべき基準「WCAG」と「JIS X 8341-3」

Webアクセシビリティの具体的な達成基準として、国際的なガイドラインである「WCAG (Web Content Accessibility Guidelines)」と、日本の国内規格である「JIS X 8341-3」があります。日本国内の企業が対応を進める際は、JIS規格の「適合レベルAA」を目標にすることが一般的です。

レベルAAでは、色のコントラスト比の確保や、テキストのサイズ変更への対応、動画へのキャプション付与など、多くのユーザーにとって不可欠な項目が網羅されています。まずは自社サイトがどのレベルに位置しているかを確認することが、対応の第一歩となります。

今日から始めるWebアクセシビリティ対応の4ステップ

具体的な対応をスムーズに進めるための手順を紹介します。一度にすべてを解決しようとせず、段階的に進めることが成功の秘訣です。

現状の診断と問題点の洗い出し

まずは現在のWebサイトがどれだけ基準を満たしているかをチェックします。自動診断ツールを活用すれば、画像の代替テキスト不足やコントラストの低さなど、主要な問題を短時間で把握できます。その後、視覚障害者や高齢者の視点に立ち、手動での確認を併用して詳細な課題を抽出します。

優先順位の決定と改修計画の策定

洗い出された課題すべてを即座に修正するのは困難な場合があります。お問い合わせフォームや主要な製品ページなど、ユーザーのコンバージョンに直結する重要な箇所から優先的に対応を進める計画を立てましょう。また、定期的なリニューアルのタイミングに合わせて大幅な改修を組み込むのも効率的です。

実装とガイドラインの作成

エンジニアやデザイナーが実装を行う際、一貫性を保つための社内ガイドラインを策定します。コーディングのルールを統一することで、新しく追加されるページにおいてもアクセシビリティが維持されるようになります。ここで重要なのは、制作に関わる全員がアクセシビリティの意義を理解しておくことです。

継続的な運用の仕組みづくり

Webサイトは更新され続けるものです。一度改修しただけで終わらせず、新しいコンテンツを公開する際にもアクセシビリティチェックを組み込む運用フローを構築してください。社内での啓発活動や定期的な監査を通じて、品質を維持し続ける姿勢が法的な義務への誠実な対応につながります。

株式会社ドラマによるDXとアクセシビリティ支援

株式会社ドラマでは、最先端のシステム開発やデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を通じて、企業の持続的な成長をサポートしています。Webアクセシビリティの義務化対応は、単なる修正作業ではなく、ビジネスプロセス全体をデジタル化し、顧客体験を最適化する絶好の機会です。

技術的な課題解決はもちろんのこと、ビジネスの目的に合わせたWebサイトの再構築や、使いやすさを追求したシステム設計において、当社の知見をぜひご活用ください。確かな技術力と丁寧なコンサルティングにより、法的義務への対応とビジネス価値の向上を同時に実現します。

まとめ

Webアクセシビリティの義務化は、企業にとって「対応しなければならない課題」であると同時に、「より多くのユーザーとつながるチャンス」でもあります。改正法への対応を機に、自社のデジタル資産を見直し、誰もが等しく情報にアクセスできる環境を整えることは、長期的なブランド価値の向上に直結します。まずは自社サイトの現状を把握し、できることから一歩ずつ取り組んでいきましょう。

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