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2016.10.10

PHPバージョンアップの費用相場は?対応が必要な理由とコストを抑えるポイントを解説

PHPバージョンアップの費用相場は?対応が必要な理由とコストを抑えるポイントを解説

Webシステムの基盤として広く利用されているPHPですが、定期的なバージョンアップは避けて通れない課題です。「古いバージョンのまま放置するとどうなるのか」「対応にはどのくらいの費用がかかるのか」と不安を感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、PHPバージョンアップの費用相場から、コストが変動する要因、さらには費用を抑えるためのポイントまで、システム開発のプロの視点で詳しく解説します。

目次

なぜPHPのバージョンアップが必要なのか

PHPのバージョンアップを検討する際、まず理解しておくべきはその必要性です。単に「新しいから」という理由だけでなく、企業の事業継続に直結する重要な意味があります。

セキュリティリスクの回避

PHPには「サポート期限(EOL)」が設定されています。サポートが終了した古いバージョンを使い続けることは、セキュリティ上の脆弱性が発見されても修正パッチが提供されない状態を意味します。これはサイバー攻撃の標的になりやすく、情報漏洩やサイト改ざんのリスクを飛躍的に高める結果を招きかねません。顧客の信頼を守るためにも、サポート期間内のバージョンを維持することは企業の責務といえます。

パフォーマンスの向上と新機能の利用

新しいバージョンのPHPは、実行速度の改善やメモリ使用効率の最適化が行われています。システム全体のレスポンスが向上することで、ユーザー体験の改善やサーバー負荷の軽減が期待できます。また、最新のプログラミング構文が利用可能になるため、開発効率の向上やコードの保守性向上にもつながります。

PHPバージョンアップにかかる費用の相場

バージョンアップの費用は、システムの規模や現状のコード品質によって大きく異なります。一般的な目安となる相場を整理しました。

小規模なWebサイト・システム:10万円〜30万円

プログラムの修正箇所が少なく、標準的な構成のWebサイトであれば、比較的低コストで対応可能です。WordPressなどのCMSを利用しており、プラグインの互換性チェックが中心となる場合もこの範囲に収まることが多いでしょう。

中規模なシステム(ECサイト等):30万円〜100万円

独自のカスタマイズを施したECサイトや会員制サイトの場合、影響調査や修正作業に工数がかかります。特に決済連携や外部APIとの接続部分がある場合は、念入りな動作確認が必要となるため、費用は上昇する傾向にあります。

大規模・複雑な業務システム:100万円〜

コード量が膨大で、かつビジネスの基幹を支えるシステムの場合、修正後の回帰テスト(デグレードが起きていないかの確認)に多くの時間を要します。古いフレームワークを最新版に刷新する必要があるケースでは、数百万円規模の予算が必要になることも珍しくありません。

費用が変動する主な要因

見積もり金額に大きな差が出る理由について、具体的な要因を3点挙げます。

現行バージョンと目標バージョンの乖離

例えば、PHP 5.x系から8.x系へ一気に飛び越えてアップグレードする場合、廃止された関数や仕様変更が多く含まれます。バージョン間の差が大きいほど修正範囲は広がり、コストは増大します。定期的に1マイナーバージョンずつ更新しているシステムに比べ、放置期間が長いほど一度の負担は重くなります。

フレームワークやライブラリの依存度

LaravelやCakePHP、Symfonyといったフレームワークを使用している場合、PHPのバージョンアップに伴いフレームワーク自体のバージョンアップも必要になります。周辺ライブラリが最新のPHPに対応していない場合、代替プログラムの開発や選定が必要になるため、追加費用が発生します。

テスト工程の範囲と複雑さ

システム開発において最も重要なのがテストです。単に「動く」だけでなく、「以前と同じように正しく動作する」ことを保証しなければなりません。自動テスト環境が整っていないシステムでは、手動での網羅的なテストが必要になり、その人件費が費用に反映されます。

費用を抑えてバージョンアップを行うポイント

コストを最適化するためには、日頃からの備えが重要です。まず、自動テストコードを導入しておくことで、バージョンアップ時の動作確認コストを大幅に削減できます。また、一度に大きなアップデートを行うのではなく、保守業務の中で継続的に小規模な更新を繰り返す「継続的メンテナンス」の体制を整えることが、結果として長期的なコスト抑制につながります。

開発会社に依頼する際は、現状のソースコードやドキュメントを整理して提供することで、調査工数を減らす協力も有効です。不明点が少ないほど、予備費を含まない適正な見積もりを得やすくなります。

株式会社ドラマのシステム保守・運用支援

株式会社ドラマでは、PHPを用いたWebシステムの開発から運用保守まで幅広く対応しています。お客様のシステムの現状を詳細に分析し、セキュリティとコストのバランスを考慮した最適なバージョンアップ計画をご提案いたします。

「前任の開発者がおらずソースコードの内容がわからない」「古いバージョンのまま何年も放置してしまった」といった状況でも、弊社のエンジニアが丁寧に調査・対応いたします。現在のシステム状況を診断し、具体的なお見積もりを提示いたしますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

PHPのバージョンアップは、セキュリティの確保とシステムの健全な運用のために欠かせない投資です。費用は数10万円から100万円以上と幅がありますが、その内訳の多くは「調査」と「テスト」にかかる工数です。放置するリスクと将来的な改修コストを天秤にかければ、早期の対応が最も賢明な選択といえるでしょう。

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